大学とは、どの組織にもまして「人」こそがすべてです。
東北大学とは、なぜ、日本人には苦手と思われてきた「独創」を生み、「創造性」を発揮した人材を、各分野に輩出しつづけているのでしょうか。
この理由を探るには、人物そのものから探ることがいちばんの近道でしょう。
そこから見えてきた「東北大学精神」とは、その独創者たちの発した「名言」とは…。
東北大学には、まさに、独創を生む「理由」があったのでした。
東北大学萩友会 広報委員会委員
阿見孝雄(1969年 法学部卒)
『電子立国日本』の生みの親、"弱電の東北大学"。「磁気記録分野」の研究と実用化で世界を先導。
日産自動車の社長・会長、日本自動車工業会会長。『企業は一流、政治は三流』と直言、“ラガーマン魂”の経済同友会代表幹事。
「実学尊重の東北大学」を体現。日本のリーディング産業、自動車産業の夜明けから発展までの生産技術を開拓。
東北帝国大学に招かれた植物生理学の泰斗。仙台で「光合成・明反応」を発見、日本観察の書も有名。
「反哲学の旗手」の哲学者。ハイデガー研究から日本人の哲学を探る。
仙台医学専門学校で、人の魂を救う文学の道に進むと決意。仙台は、中国の文豪「魯迅」への転回の地。作品『藤野先生』に、教育の本質を見る。
財団法人齋藤報恩会を創立した大資産家。学術への莫大な資金助成が、「研究第一」の東北大学の伝統(ブランド力)を強化。
第二代総長。「門戸解放」と「研究第一主義」など、東北大学の伝統(ブランド)を創る。
東北帝国大学で、哲学とドイツ文学を講義した亡命ユダヤ人の著名思想家
「歯車の成瀬」と謳われた世界的な権威。日本の機械工学と機械産業の充実と発展に献身。苦学生への「成瀬寮」を私財で運営。学生に大いに慕われた。
古代の恋愛文芸研究の第一人者。日本の女子高等教育の発展と充実、生涯教育に貢献。女性憧れの東北大学を体現。
自ら開発した高分解能の電子顕微鏡で「カーボンナノチューブ」・「カーボンナノホーン」を発見。
医師から政治家に転進。環境庁長官として日本の針路を「環境対策先進国」へ舵取り。
『神さま、仏さま、田辺さま』(週刊文春)と経営者が信頼。日本の経営コンサルタントの第一人者。
精神科医から、「どくとるマンボウ」シリーズや純文学までの国民的人気の小説家へ。