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職員の声
クロストーク
クロストーク第1弾として、2度の育児休業を経て職務復帰した後藤栄理さん(理学部・理学研究科経理課勤務)と上司の木戸龍輔課長、後輩職員の紺野哲哉さんによる対談をお送りします。
【プロフィール】※プロフィール等は取材日現在のものです。
現在の職場である理学部・理学研究科経理課にて、2度の育児休業と職場復帰を経験。今の課題は業務と家事の一層の効率化だとか。
その後、東北大学財務部監査室業務監査係長、法学部・法学研究科会計係長を経て、理学部・理学研究科経理課課長補佐に昇任。平成25年10月より現職。経理課長として、会計業務が適切な処理となるよう、日々目を光らせている。
自己紹介とこれまでのキャリアについて
人事企画課スタッフ: お忙しいところお集まりいただき、ありがとうございます。
後藤さん・木戸課長・紺野さん: よろしくお願いします。
人事企画課スタッフ: それでは、まず最初に後藤さん。現在のお仕事やこれまでのキャリアについて教えていただけますか?
後藤さん: 私は現在、主に契約や資産管理の業務を担当しています。 採用は大学病院総務課で、給与に関する手続きや計算を行っていました。 最初は何もかもよくわからず混乱しながら働いていましたが、一年くらいたった時に、スランプから脱出したかのようにふっと楽になりました。
人事企画課スタッフ: 慣れてきたころに異動になるんですよね?
後藤さん:
はい。2年半ほどで図書館の総務課に異動して、業務の幅が広くなり、さらに少人数体制だったので、最初はかなり悪戦苦闘しました。前任者や、病院で知り合った方々に何度も電話やメールで質問したのを覚えています。その時は、一か月くらいで波に乗れました。
理学部・理学研究科の経理課に異動し、伝票チェック、契約、資産管理業務をメインでやるようになりました。契約業務はなかなか面白いですね。
人事企画課スタッフ: 現在の職場で2度の育児休業(※1)取得・職場復帰をなさったとか。
後藤さん:
はい。1人目を妊娠した時は単純に嬉しかったですが、初めてのことなので少し不安がありました。でも理学部はベビーブームで(笑)周りに育児休業を取得する同僚が多かったので、色々と参考にすることができました。上司への報告は、代替要員の手配や引継ぎの事を考えると早めにしたほうがよいと思ったので、安定期を待たず妊娠10週頃に報告したと記憶しています。
育児休業を1年ほど取得して復帰して、まもなく第2子を授かりました。妊娠が分かったときは、うれしいと同時に、復帰したばかりなのにと悩みました。でも、上司に報告した時、第一声でおめでとうと言われてすごく気持ちが楽になりました。
人事企画課スタッフ: 第一声が「おめでとう」なんて、うれしいですね。木戸課長は妊娠の報告を聞いて、どんなお気持ちだったんですか?
木戸課長:
後藤さんとは現在の部署へ同じ年に、それも上司としての異動だったこともあり、一人目の妊娠の報告を受けた時は自分のことのようにとてもうれしい気持ちでした。でもまさか自分が同じ部署で2回目の妊娠の報告を受けるとは、少し驚きの気持ちのほうが大きかったことを覚えています。
多分、報告を受けた時は(後藤さんからの2回目の報告の驚きで)、「ええっ~」という言葉を最初に発してしまったと思います(一同(笑))。でも家族が増える喜びは私も知っていますので、とてもうれしく思い「おめでとうございます」と言葉をかけたかと思います。
後藤さんの育児休業中は、直属の上司である係長から適宜、電子メールなどで職場の業務の状況を知らせたり、連絡をとったりして、気軽に職場にも訪問出来るよう心掛けましたね。
人事企画課スタッフ: すばらしい配慮ですね。後藤さんの不安もだいぶ解消されたんじゃないですか?
後藤さん: はい。上司だけでなく、みんながおめでとうと祝福してくれました。身体を気遣ってくれましたね。
ワーク・ライフバランスについて
人事企画課スタッフ: 仕事と育児の両立は大変そうだというイメージがありますが、何か工夫していることはありますか?
後藤さん: 第1子の時は、朝の保育園の送りのために、夫(本学職員)と交代で朝1時間育児部分休業(※2)を取っていました。
現在は、朝に夫が育児部分休業を取得して、自分が夕方一時間休暇を取得して早めに帰宅させてもらっています。
帰宅後は洗濯物をとりこみ、夕飯の準備を済ませてから保育園へお迎えに行っています。
子供(特に下の子)がまだ体力がなくすぐ眠くなってしまうので、夫が帰宅したらすぐに夕飯を食べ、お風呂、就寝できるようにしています。
そのためにも、夫には早く帰ってくるように口酸っぱくお願いしてます(笑)
通勤中の電車内でネットスーパーの注文をしたり夕飯のおかずのレシピを調べたり、空き時間もフルに活用しています。
人事企画課スタッフ: 平日はだいぶあわただしいご様子ですね・・。 紺野さんはお子さんがお生まれになったばかりですが、先輩たちに何か聞きたいことはありますか?
紺野さん: そうですね・・。 今は妻の職場復帰に向けて保育所探しをしていますが、待機児童も多いと聞いているので、入れられるかどうか心配ですね。 運よく保育所に入れたとしても共働きだと子供に何かあった際、どうしたらいいのか不安です。
後藤さん: 私の住んでいる自治体では保育園事情が比較的充実していて、第1希望の保育園に入園できました。 本学でも、民間保育園と提携して学内に保育園を設置(※3)していますよ。 まだ小さいのでよく熱を出したりしますが、夫婦で交代して子の看護休暇(※4)を取得して対応しています。 保育園の遠足など平日の行事にも、仕事を調整したうえで休暇を取得し、夫婦で参加するよう心がけています。
紺野さん: 色んな制度があるのは心強いです!
木戸課長: 私自身も子育てを経験し、子育ての大変さ(楽しさを含め)を実感していますので、小さい子供さんがいる共働きのご夫婦の大変さはとてもよくわかります。特に復帰してからの子育ては体力的にも精神的にも負担が大きいだろうと感じますので、少しでも負担の軽減となる職場の環境づくりも重要だと認識しています。職員同士が協力し、サポートに対する意識の向上に努めたいと思います。
本学職員を志望する人たちに向けてひとこと
人事企画課スタッフ: それでは、本学職員を志望する人たちにひとことお願いします。
後藤さん: 本学は妊婦健診のための職務専念義務免除(※5)から始まり、産前・産後休暇はもちろんのこと、子供が3歳になるまで、育児休業を取得することができます。 復帰後も、子の看護休暇や育児部分休業、育児短時間勤務(※6)など、ワーク・ライフ・バランスを推進するための制度が様々あり、男女問わず利用する職員も増えてきています。 育児休業後も復帰して活躍する、という風土も当然のこととして根付いているため、家庭と仕事を両立しながら働きたいと考えている皆さんにとって、きっと働きやすい職場環境だと思います。
木戸課長:
本学は、子育てを行う職員が制度を十分に活用できるよう、職員同士がお互いに仕事と子育ての両立を支援していくという意識も非常に高くなっていますし、ワーク・ライフ・バランスの観点から業務プロセスの見直しなどの取り組みにも力を入れています。
子育て期間は、夫婦が協力してもいろいろと困難な生活の場面があったりすると思いますが、制度を効果的に活用して、子育てという一生でいえばごく限られた期間がご家族の明るく楽しい時間であればよいなと思います。
また、教育・研究や業務運営において、先生方が目指す目的を、事務的に如何にサポート出来るかが私たちの役割です。事務的にサポート出来た事案で大きな成果が得られたときはとてもやりがいを感じますし、その過程においては先生方の研究内容にも触れることができたりすることもありますので、自身の学びにもなります。
紺野さん: 学生と関わるような目に見える仕事以外にも、研究機器の管理などを通して、先生方がどういった研究を行っているか知ることができるのも、本学ならではの仕事だと思います。 理学部・理学研究科ではノーベル賞受賞につながったニュートリノの研究も行っており、ニュートリノの検出に関する機器の調達等にも関わることができたので、自分の仕事が先生の研究成果に少しでも貢献できていると思うとやりがいを感じることができます。 「ノーベル賞をとった先生の研究機器は、自分が契約したんだ!」と自慢できる日を心待ちにしている今日この頃です(笑)
人事企画課スタッフ: 本日はお忙しいところ、どうもありがとうございました!
■子育て支援制度一覧
※1 育児休業:
3歳に満たない子を養育するために休業できる制度です。
※2 育児部分休業:
小学校就学の始期に達するまでの子を養育するため、1日2時間まで休業することができる制度です。
※3 学内保育園:
本学では職員が利用することができる託児施設を設置しています。
※4 子の看護休暇:
小学校就学の始期に達するまでの子を養育する職員が、子を看護する必要がある場合に与えられる休暇です。
※5 妊婦検診のための職務専念義務免除:
母子保健法に規定する保健指導・健康診査を受けるため、 勤務しないことの承認を受けることができます。
※6 育児短時間勤務:
小学校就学の始期に達するまでの子を養育するため、1週間当たりの勤務時間が20時間から25時間までの範囲内で勤務することができる制度です。