職員の声

事 務研究推進部・研究推進課・基盤研究係

現在、担当している仕事は?

外部と部局との仲介役として、大学における研究機関の側面をサポートしています。

研究推進部・研究推進課・基盤研究係 若月さおり

現在、担当している仕事について、面白さや喜びを簡単に伝えてください。

私が現在いる基盤研究係は主に日本学術振興会(学振)が行う「科研費」という研究助成事業に関わる業務を担当しています。係では学振からの通達を文学部や工学部といったそれぞれの部局に通知したり、反対に部局に所属する研究者の申請書などを取りまとめて提出したりしています。いわば、学振と部局の間に立つハブ的な存在です。学振からの情報を正確に伝えたり、提出されるべき書類が漏れないように確認したりと、学振と研究者の間の流れを円滑にすることで、研究者が自身の研究に専念できる環境を作れるように心がけています。


この仕事で「一番嬉しかったこと」「この仕事に就いて良かった」と思ったことはどんなことですか?

この仕事に就いて良かったと思うことは、将来的に社会に役立つであろう研究を支援することができることです。研究と言うと実生活とかけ離れているイメージがありますが、実は馴染みが深い食料についての研究だったり、だれもがかかる可能性のある病気の治療法についての研究だったりと、その研究が実を結べば皆さんの実生活に何らかの向上をもたらすものも多いです。そのような研究の一助をなし、社会に貢献できるのがこの仕事の魅力だと思います。

現在、担当している仕事について、教えてください。

私が主に担当している仕事の1つに、平成27年度に新設された種類の助成金(国際共同研究強化)があります。私の所属する係は前年度までの資料がしっかりと保存されいるので、まだ半年も業務をしていない私でもそれを参考にしながら、ある程度業務を進めることができます。 しかし、この新しい種目は前例から学べることが少なく、申請書の提出一つにとっても試行錯誤の日々です。申請書の中身について、上司に気になる部分を相談して、自分で大丈夫と判断して提出しても、細かな部分で学振から修正を指示されることがあります。その都度、何故修正が必要か確認し、次の申請書では同様の指摘をされることがないように心がけています。今後、私の次にこの種目の助成金を担当する人が少しでも効率よく業務ができるよう、資料を残していくことを意識しています。

本学職員を志望した決め手は何でしたか?

決め手は国際規模かつ地方の大学であることです。就職活動の開始当初は、学生時代の留学生との交流経験から「国内外の人材交流を担う」「地域の活性化に繋がる」といった軸の双方もしくは片方に当てはまる民間企業を受けていました。留学生は日本人以上に伝統文化を学んだり、地域の人と交流したりしていて、それが地域の活性に一助をなしていると考えたからです。それらの軸で就職活動をしていたある日、そもそも大学に留学生や外国人研究者が多くいるのは、大学が研究・教育機関として国内のみならず、国外にも認められているからではないかと考えました。私は大学が研究・教育機関としてさらに発展すれば、仙台を軸として国内外の人材交流が促進され、地域の活性化に繋がると考えました。その中心を担えるのは仙台という地方にあり、ワールドクラスへの飛躍を目指す東北大学だと思い、これが選ぶ決め手になりました。

就職してから現在までのキャリアについて教えてください。

研究協力系(現職・今年で1年目)

現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。

「入ってみないと分からないことは気にしないこと」、「就職先の本質に魅力を感じるかで選ぶこと」。よく先輩社員との懇談会で「社内の雰囲気はどうですか」「残業はどれぐらいありますか」といった質問が飛び交うと「職場によって違うけど、私の部署は…」という答えが返ってきます。職場によって違うことを、入る前から気にしてもきりがありません。それよりはむしろ、就職先が何を本質としているか考えて選ぶことをおすすめします。そうすれば、入社後にどのような部署に配属になっても、自分なりに仕事に面白さを見つけることができます。私の例で言うと、上で示した軸に当てはまる企業の1つにコンベンション業界がありました。しかし、実際にその業界の企業に話を聞いてみても、どこか腑に落ちないところがありました。それはその業界の本質である「会議の運営」そのものに私が魅力を感じていなかったからです。「国際会議ならやってみたいけど、医学会議は携わりたくない」といったように業務内容によって得られる印象がだいぶ違いました。その企業の本質に魅力を感じていないと、自分が想像していた部署と違う配属になったとき、仕事に意欲を感じづらくなります。その点、私は大学の本質である「研究・教育」に魅力を感じていました。そのため、日々の業務が入社前のイメージと多少違っても、大学の本質と自分の業務の繋がりに意欲を感じながら、仕事をすることができています。

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