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職員の声
図 書附属図書館工学分館 整理・運用係
現在、担当している仕事は?
必要な知識や情報を、全国にお届けする仕事です。
附属図書館工学分館 整理・運用 田名部晃平
現在、担当している仕事について、面白さや喜びを簡単に伝えてください。
私はILLにおける文献複写の受付業務を担当しています。ILLとはInter Library Loanの略称で、日本では図書館間相互貸借と呼ばれています。なんだか大層な名前がついていますが、簡単に言うと自館で所蔵していない資料を他の図書館を始めとする様々な機関・施設から借り受けたり、反対に貸し出したり、時には必要なところだけをコピーしてもらったりと、組織同士が助け合い、より多くの人に必要な情報を届ける仕組みのことです。全国でも当館でしか所蔵していない資料や、100年ほど前に発行された資料も扱うので責任重大ですが、普段の自分では手に取らないだろう資料に触れられるのはとても面白いです。
この仕事で「一番嬉しかったこと」「この仕事に就いて良かった」と思ったことはどんなことですか?
図書館設備の運用について、提案が採用された!
現在、担当している仕事について、教えてください。
図書館職員の仕事と聞いて浮かぶのは、本の貸出・返却や整理整頓、選書などだと思いますが、残念ながら業務の大半を占めるのは事務作業です。所蔵している資料(図書・雑誌・データベースなど)や設備をどのように運用すれば利用者のためになるのかを考え、改善し続けることが求められます。中でも私の勤務する工学分館ではLanguage Studioと呼ばれる英語の発声練習ブースがあります。パソコン・ヘッドホン・CD付き資料…と設備は非常に整っているのですが、利用者数が伸び悩んでいました。私は改善案として「BGMを流してはどうか」と提案しました。音があれば周囲も気になりにくく、発話がしやすいと考えたためです。上長は一言「やりましょう」と言ってくださいました。新人の意見でも積極的に取り入れる、新しいものに抵抗の少ない環境は東北大学ならではだと思います。
本学職員を志望した決め手は何でしたか?
「見かけ上」、変化の少ない職場だと感じたためです。私は前職では公共図書館で司書をしていました。非常に居心地のいい職場でしたが、将来を見据えて長く勤められる仕事がしたいと考え、転職を決意いたしました。「本にかかわる仕事がしたい」という思いは新卒の時から変わっておらず、先の「長く勤められる」という点を含め、大学図書館での勤務は自分の希望と合致していると判断しました。そのため東北大学のホームページやパンフレットで頻出する「ワールドクラス」や「チャレンジ」といった言葉に、正直なところ違和感を抱いていました。しかし説明会に参加し、実際に働かれている方々を見、お話を伺い、変化「だけ」を求めているのではなく、世間の変化に柔軟に対応することで、揺らぐことのない土台になろうとしているのだと直観し、ここで働きたいと強く思うようになりました。
就職してから現在までのキャリアについて教えてください。
前々職:出版社勤務(1年間)
前職:公共図書館勤務(嘱託職員・1年間)
本学(現職・採用後3ヵ月)
現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。
強くお願いしたいのは、無理をしないでくださいということです。友達が次々と就職を決めていくと「置いて行かれる!」と不安な気分になります。周りと同じ目線にいたいという気持ちは痛いほどわかりますし、選ばれないことを目に見える形で実感させられる就職活動は、とても辛いです。けれど無理に自分を飾っても、あまりいいことはありません。私は社会人になってまだ4年目ですが、すでに2度転職をしています。仕事の続かない若者の典型ですね。だからこそ言えることですが、背伸びしてようやく採用になるような職場では、働いている間中ずっと背伸びをしなければならなくて、結局のところ、長くは続けていけないことが多いです。なので、「いま就職できなかったら…」と焦るがあまり、必要以上に自分を大きく見せようとするよりも、面接官ときちんと話をして、自分に合った職場を選んでほしいと思います。