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職員の声
教育・研究支援系技術安全・保守管理群/理学部・理学研究科
澤口 亜由美
(2010年4月採用)
現在、担当している仕事について教えてください。
安全衛生管理室は理学研究科等事業場という組織を構成しているすべての人が安全に、健康的に過ごせるよう、環境を整えたり、安全衛生を啓発する活動を行っています。具体的には、防災訓練の主催、化学物質や安全衛生管理一般についてのセミナーの開催、巡視(実験室や事務室などのパトロール)など、多岐にわたります。安全衛生管理の特徴として、私たちは実際に作業する教職員・学生にアドバイスやサポートをするような立場であり、主体的に行うことは本質ではありません。そのため、組織全体を見る広い視野と、実際に作業をして頂く一人ひとりの立場にたった視点の両方が大切です。
本学職員を志望した決め手は何でしたか?
就職先に悩んでいた時期に、私は、自分がやりたい仕事、できればあまりしたくない仕事を整理してみました。そして、自分が実際に仕事を行うということを様々な観点でイメージした結果、「大学」という職場にある、自由さと創造性が自分には合っているように感じました。また、労働人口の多い東北大学では障碍者に対する門戸も大きく開かれており、視覚障害がある私でも技術的な仕事をする機会が与えられることに大きな魅力を感じました。
この仕事で「一番嬉しかったこと」「この仕事に就いて良かった」と思ったことはどんなことですか?
今年度、化学専攻の学部2年生を主な対象として「体感型火災訓練」という企画を初めて実施しました。実際に炎を起こして消火してみたり、疑似煙を室内に充満させてその中を移動してみたり、過去の出火経験の話を聞いてみたりと、少しでも自分自身の体で直接感じるということを大切にした訓練でした。私一人では到底できない内容でしたので、職種、学部の壁を越えてたくさんの方の協力を得て開催できたことはあまり例がなく、とても楽しかったです。初めての試みということもあり、段取りに失敗してしまいましたが、内容はよかったというアンケート結果がとても嬉しかったです。
こうして若い人々が安全で快適に過ごしていけるよう、よりよい環境づくりや教育支援ができるのは大きな喜びです。
仕事のやりがいについて教えてください。
他大学等で行われている安全衛生に関わるの取組の情報を集め、東北大学でも開催した方が良いと思ったイベントを企画し、実施できることにとてもやりがいを感じます。また、そうしたことが一人ひとりの安全衛生に対する意識を高め、ひいては命を守り、より良い教育研究環境を作る一助となれることはとても喜ばしいです。少し前までは、安全衛生管理は言わば保険のようなもので、何かあったときに初めてその存在が認識されるものであり、普段は余計なものと思われることすらありました。しかし現在では、安全や衛生を配慮した環境こそがより仕事の能率を上げるという見方も出てきており、非常に大切な仕事であると感じています。
現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。
私の仕事もそうですが、世の中には広く認知されていない仕事というのがたくさんあります。その中で自分が就職する縁のある仕事に出会うのはなかなか容易ではないかもしれません。それでも慌てず諦めず、出会った仕事との縁を大切にしてください。目立つ仕事ではなくても、楽しいと思える仕事はたくさんありますよ。