職員の声

教育・研究支援系技術情報・ネットワーク群/流体科学研究所
伊藤 勝哲
(2012年4月採用)

現在、担当している仕事について教えてください。

 私の所属する流体科学研究所では、航空、医療、燃焼をはじめとした「流れ」に関わる様々な研究が行われており、実験、計算の両面からアプローチがされています。私が携わっているのは、計算面での主力となる大型計算機(スーパーコンピュータ)の運用と、研究所ネットワークの維持管理運用です。


本学職員を志望した決め手は何でしたか?

 基礎、応用を問わず多様なシミュレーションが行われていることに加え、当時の流体科学研究所に導入されていた大型計算機のシステム構成が決め手でした。私は計算の効率化に興味があり、学生時代には計算プログラムの高速化について研究していました。そこである程度満足のいく結果を得られたことから、今度は他の人の研究を手伝いながら様々な計算を効率化してみたいと考えるようになりました。就職活動に当たり、多様な計算が行われている現場を考えたところ、まずは大学の職員という職業を見つけ、その中でも自身の研究成果を生かせる共有メモリ型の計算機を計算の主力としていた流体科学研究所にたどり着き、志望しました。


この仕事で「一番嬉しかったこと」「この仕事に就いて良かった」と思ったことはどんなことですか?

 ネットワーク関連の業務はインフラ整備や利用者のサポートが主となり、普段の業務ではなかなか達成感を得づらい仕事だと感じています。その反面、機器更新や新しいサービスの構築、導入等ネットワークの変更を滞りなく進められたときの達成感は八年目となった今でもひとしおです。

仕事のやりがいについて教えてください。

 近年では業務の電子化等が進み、安定したネットワーク環境は業務に欠くことの出来ないものとなっています。先述のとおり達成感の得づらい仕事ではありますが、業務を通じて自分たちが東北大学の活躍を支えているのだと強く実感することができ、モチベーションの維持向上に繋がっています。また、大型計算機の運用業務では利用者のサポートを通じて直接「ありがとう」の言葉が届くこともあり、やりがいを感じています。

現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。

 就職後に何をしたいのか、仕事とプライベートそれぞれ具体的な未来をイメージできると職業選択の視野が広がるかもしれません。もし具体的なイメージができなければ、ぜひ志望先の先輩に質問してみてください。例えば東北大学の場合、技術職員は業務内容に応じて6つの職群に分類されています。同じ職群であっても勤務する部局によって業務内容が異なることも多く、一般的な企業と比べて「就職前に想像していた業務内容と違う」が起こりやすい環境です。その反面、業務の種類が多様で自分に合った仕事が見つけやすい環境でもあります。大学であればオープンキャンパス等の機会を利用して興味のある部局の職員に質問してみることも可能です。ぜひ、自分に合った仕事を見つけてください。

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