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職員の声
事 務金属材料研究所総務課研究協力係
土屋 梢
(2015年4月採用)
現在、担当している仕事について教えてください。
私の所属する総務課研究協力係は、科研費という研究助成事業の手続き関係、外部研究機関との共同研究や受託研究手続きに関する業務、安全保障輸出管理の申請、知的財産に関する手続きなど教員の研究活動のサポートに係る業務を多岐にわたって担っています。その中で、私の業務は本研究所の研究者と外部の研究機関の研究者が共通の研究テーマに基づいて「共同利用・共同研究」を実施するためのサポートを行っています。
金属材料研究所では材料科学分野における国内外の研究者をつなぐハブとして、「共同利用・共同研究」の課題を募集し、採択された課題へは来所にあたっての旅費支援として研究費を配分することで、保有している装置等を外部の研究者にご利用いただいています。課題の募集や会議の運営、来所された研究者への旅費支給手続きなど「共同利用・共同研究」に関する事務処理を行うのが私の業務です。
本学職員を志望した決め手は何でしたか?
学生時代から、私は研究が好きで、文系・理系に関わらず様々な分野に興味を持っていました。就職活動をするにあたり、日本の研究者を支える仕事がしたいと考え「大学」を中心に就職活動を行っていました。大学の職員になれば、もっと幅広く、もっと近くで、最先端の研究を支える存在になれるのではないかと考えたからです。そのなかで東北大学の掲げる「ワールドクラスへの飛躍」というビジョンを知り、高いレベルの仕事をしながら地域に貢献できる点にとても魅力を感じました。また、大学職員は異動も3年程度の短いスパンで行われ、さらに他機関での研修の機会も充実していることから、幅広い知識を身に着けられるのではないかと思いました。一つの業務だけではなく、様々な業務に携われることが大学職員の魅力の一つだと思いますし、変化があることで、自分も成長でき、幅広いキャリア形成ができると思います。
この仕事で「一番嬉しかったこと」「この仕事に就いて良かった」と思ったことはどんなことですか?
金属材料研究所は、昨年、文科省より「国際共同利用・共同研究拠点」に採択されたことに伴い、2019年11月に国内外の著名な研究者の方をお招きして、国際キックオフシンポジウムを開催しました。規模の大きな会議運営は初めてのことで、特に海外からの招へい者の方々との連絡に苦労しました。プログラムやアブストラクト担当の部署や担当の教員など多くの方々と連携し、何度も進捗状況を確認し準備を進めました。当日もどこか不安なまま業務を遂行していましたが、無事にシンポジウムを終了することができました。日々の業務だけでなく、大きな業務を完遂することで自分の入職からの成長を感じ、自信になりました。勿論自分だけでできる仕事ではなく、上司や他の係からたくさん助けていただき、そのこともとても有難く嬉しかったです。
仕事のやりがいについて教えてください。
将来的に社会に役立つであろう研究を支援すること、そして研究成果として社会に貢献している実感をもてることにやりがいを感じます。金属科学と言うと実際の生活とはあまり関係性はイメージしづらいかと思いますが、歯の治療に使用する金属についての研究といったように、あらためて見渡してみると意外と「あれも、この分野の研究から生まれたものなのかな」と興味がわいてきます。日常生活になくてはならないそのような研究の一助をなし、社会に貢献できることがこの仕事の魅力だと思います。さらに、「国際共同利用・共同研究」など大学でこそ経験できる大規模な事業に携われることは、研究第一主義を理念に掲げ、社会の変革を先導する東北大学だからこそだと思います。
また、金属材料研究所では日々の業務を通じて、教員をはじめ、職員全員が材料科学発展のために取り組んでいる姿を身近に見ることができ、高いモチベーションをもって仕事ができることも魅力だと思います。
現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。
就職活動はゴールではなく、これからのスタートです。先を見据えて、今しかできないたくさんの経験をしてください。今やっていることも、きっと仕事にもつながると思います。