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職員の声
事務産学連携部 スタートアップ創出戦略室
前小屋 治
(2001年10月採用)
現在、担当している仕事について教えてください。
一言でいえば、大学発のスタートアップの創出・育成を担当しております。大学といえば、教員が基礎研究や教育を行っているイメージがあると思います。まさにそれが今でも本丸なのですが、最近では、産業界との連携ということで産学連携を活発に行っております。その中でも、研究成果を直で社会実装する大学発のディープテックスタートアップが経済成長を担うということで、世界的にも注目を浴びており、東北大学としても注力しているところです。具体的には、大学の教員がスタートアップを起こそうとした場合に、その検証活動を支援するGAPファンドというものの企画・運営、その手前の段階として、起業家精神の醸成を目的としたアントレプレナーシップ教育の企画・運営、出来上がったスタートアップへの投資を行う本学100%子会社である東北大学ベンチャーパートナーズ(THVP)との連携などです。
これまでに経験された業務系および業務内容について教えてください。
採用当初は総務系の仕事をしておりました。その後、2年間、文部科学省に出向していた時に、産学連携や知的財産(特許など)を担当する部署にいたこともあり、大学に戻ってからは、産学連携課知的財産係という部署で、企業出身者の方々と一緒に大学の知的財産の取り扱いに関する業務を行っておりました。その後、医学系研究科研究協力係、工学研究科研究協力室産学連携係と研究協力・産学連携畑の仕事をしておりました。医学系研究科にいた際は、医学部特有の仕事として、倫理委員会の事務局をしておりましたが、ちょうど医の倫理は厚生労働省の指針も変るタイミングで、教授の方々と一緒にガイドラインを作ったりと忙しかったのですが、得難い経験となりました。その後、機会を頂きまして、日本学術振興会(JSPS)に国際協力員として出向し、ドイツのボン研究連絡センターに1年間海外赴任をしました。これまでと全く違う仕事でしたが、海外のVIPの方の接遇やイベントの企画・運営など幅広く経験することができました。そのほかにもいろいろあるのですが、現在は、スタートアップの創出・育成の仕事を行っております。
仕事のやりがいについて教えてください。
主に産学連携、少し国際系をかじったというのが私のこれまでの職歴ですが、一緒に働く方々やカウンターパートになる方々が非常に多様で、事務職員や教員はもちろんのこと、事業会社、金融・VC(ベンチャーキャピタル)、コンサル、自治体、外国の方などで、そういった異なった立場の方々と意見を調整して、一つ一つプロジェクトを進めていくところにやりがいを感じております。日々の業務は、こつこつと地味なことも多いですが、後から振り返ってみたときに、大きな形となっているときにやりがいを感じます。こういった仕事は一人では決してできませんので、チーム間でのコミュニケーションが非常に大事だと感じております。
現在、就職活動をしている学生にアドバイスをお願いします。
私はもともと公務員志望で、私の就職当時は国立大学も公務員だったのですが、就職してみるまで大学にはこんなにもいろいろな業務があるとは想像もできませんでした。大学に求められるものは今後、多くなることはあっても少なくなることはないので、ますます大学事務職員の業務も多様化していくと思います。皆さんがもし大学職員を志望するのであれば、上司に相談したりして、様々な業務を経験することも可能だと思いますので、お待ちしております。皆さんが就職活動をする際は、大学に限らず、いろいろと先輩方の意見を聞いてみること、インターンなどの経験をしてみることをお勧めします。そうすることで、組織文化が自分に合っているか(カルチャーフィット)を知るよい手がかりになると思います。