ワタスゲの揺れる極楽沼湿原から八甲田山を望む
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北東北の景勝地八甲田山南麓の国民温泉として親しまれている酸ヶ湯(すかゆ)温泉のすぐそばに、八甲田山分園があります。標高約900メートルで北に八甲田山、南に南八甲田連峰を望み、敷地6ヘクタールで、ブナ、ダケカンバ、アオモリトドマツなど冷涼地の樹木が生い茂る自然植生で、ハクサンシャクナゲやツツジ類の花の美しい低木の下にはオオバキスミレ、ツクバネソウ、イワカガミなどが、また敷地のほぼ中央に極楽沼があり、ミズバショウ、ワタスゲ、サワギキョウやモウセンゴケが季節を彩る美しいミズゴケ湿原となっていて、東北地方の高山植物や植生を研究するのにもってこいの場所で、一般にも公開され、シーズンには多くの観光客が訪れます。 鈴木 三男(植物園長) |
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本誌「まなびの杜」は、手創りの東北大学広報誌として、プロの写真家や専属編集者に依頼せず、教員が自分たちの力で編集から印刷までの全てを行っています。この伝統を大切にして、これからも東北大学の最新研究情報などのわかりやすい情報発信を進めて行きたいと思います。創刊号から18号までをまとめた書籍:『まなびの杜』第一巻は、東北大学出版会より既に発売されていますが、大変に好評です(前ページ記事を参照)。来年度は、その後の号をまとめた『まなびの杜』第二巻を企画しています。発刊を私たち一同も楽しみにしています。 『まなびの杜』編集委員会委員長 |