東北大学出版会だより
前号の本欄で新刊のご紹介をしてから、東北大学出版会はさらに7点の新刊を刊行しました。10月はじめには事務局の廊下に本が溢れるほどの、嬉しい経験をいたしました。そのなかから今回は6点をご紹介いたします。
中村維男氏(東北大学教授)編著『情報技術と社会』(1,500円)は情報化社会の新しい問題を、情報技術の基本を論じた上で分かり易く解説しています。『西洋美術への招待』(1,905円、田中英道氏(東北大学教授)監修)は、西洋美術とは何か、それを学ぶ意義はなにかという基本的な問いに執筆者たちが真摯に取り組んだ書です。この2点は教科書として企画され、後者は東北大学研究教育振興財団から助成金をいただきました。『体験と認識
―ヴィルヘルム・ヴント自伝―』(2,800円、川村宣元、石田幸平訳)は、本学にも縁のある実験心理学の創始者、碩学ヴントの自伝です。広範な関心と旺盛な知的好奇心の持ち主であった著者ならではの多様な体験と深い認識が、読む者を瞠目させることでしょう。大泉一貫氏(宮城大学教授)著『大衆消費社会の食料・農業・農村政策』(3,000円)は、我が国の食料・農業問題を掘り下げ、解決のビジョンを提示しています。『血痕鑑定と刑事裁判』(1,900円、田中輝和東北学院大学教授著)は、いわゆる東北の三大再審無罪事件(弘前、青森、松山の各事件)に共通する誤判原因の解明を目指して、法学の側からはじめて深く掘り下げた書です。『まなびの杜〈東北大学〉知的探検のススメ』(1,500円、「まなびの杜」編集委員会編)は、本誌をまとめたものですが、市民に東北大学をもっと知っていただくためのバラエティ豊かな案内書です。知的探検を楽しむ一助として、さらに東北大学をのぞく窓としてぜひご覧ください。
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