ガラス細工シリーズ 1 |
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温度可変デュワー(魔法瓶) | |||
写真は極低温(マイナス250度)から室温までの任意の温度で物質特有の光やマイクロ波の吸収を測定するための実験用ガラス器具で、デュワーと呼ばれています。どんな波長の光やマイクロ波を吸収するかによって物質の種類や状態が分かります。このデュワーは、七重のガラス管からなり三層の真空部分を銀メッキして使用します。1メートルもの長さのガラス管を最小1ミリ以下の間隔で1日一層ずつ金網を使って組み立て、ガラス旋盤で七時間、炎と格闘して溶接し仕上げます。重さ8kg、ガラス管同士が接触すれば破損します。 東北大学多元物質科学研究所 教授
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