2019年春海外研修プログラム

自分の言葉で伝えることの大切さ

私は渡航前から、特に英語が話すのが得意というわけではありませんでした。だから、アメリカでの英語漬けの生活にとても不安を感じていました。しかし私がこの研修を通して感じたのは、正しい英語を話すことよりも、たとえ単語や文法が間違っていたとしてもなんとかして自分の言葉で伝えようとすることの方がはるかに大切だということです。留学中には現地の人にインタビューをするという課題が何度か授業で課されました。普段日本人を相手にしている外国人ならまだしも、そうではない一般の方、しかも初対面の方に英語でインタビューをするのは、私にとって正直かなり憂鬱でした。しかし私の心配とは裏腹に、話しかけた外国人の方々はみんな真剣に私の話を聞いてくれました。中には私の拙い英語を褒めてくださったり、私のなんとかして英語で伝えようとする姿勢をたたえてくださったりする方もいました。留学前までは、正しい英語を話さないと現地の人との会話は成り立たないものだと思っていました。しかし実際はそうではなく、伝えようとする姿勢が一番大切なのだということに気がつきました。この気づきのおかげで、留学前に比べて英語を話すことに対して抵抗が少なくなった上に、自分の英語でも伝わるんだ、と少し自信を持つことができるようになりました。だから帰国後は、大学の授業やプログラムを活用して英語を話す機会をたくさん作って、間違えを恐れず自分から積極的に英語を話していこうと思いました。                 

今回私がのびのびと英語を学ぶことができたのは、東北大学基金のおかげです。本当にありがとうございました。

研修先:カリフォルニア大学サンディエゴ校(国名:アメリカ)
プログラム名:UCSD
医学部2年 田部 ひなの