ボランティアサークルたなぼた

支援先の新たな声を聴きながら、ボランティア参加者にとっても価値ある活動を実施できる団体を目指していきます

芋煮会手伝いの様子

「感謝の言葉」

今年度の活動は昨年度と比べ、現地からの依頼が多く昨年よりもさらに多く活動させていただきました。活動内容としましては、去年に引き続き、月に二度のお茶会や足湯のサロン活動、芋煮会のイベント支援、今年新たに子ども食堂の支援などがありました。これらの活動は様々な世代の住民が顔を合わせるきっかけとなり、復興住宅内及びその周辺地域に住む住民同士のコミュニティ形成や居場所作りに繋がっています。また、一度きりの活動ではなく、その地域に継続して訪問することで、ボランティア参加者と公営住宅の住民との間に信頼関係を築くことができています。信頼関係を築いているからこそできる、悩みや不安を吐き出すという行為が、住民の心のケアやストレス解消に繋がっています。だからこそ、我々の活動が認められ支援依頼が増えているのだと考えます。

私たちのボランティア活動は現地の住民のニーズに根差したものでありながら、結果として多くのボランティア参加者が、活動を通じてボランティアのやりがいや楽しみを見出しているのです。実際に、参加者から「自分が必要とされていることに気づいた。」「楽しんで復興支援に取り組めた。」「また参加したい。」などボランティアに対する前向きな感想をもらっています。私たちにとってもこの団体は自分自身の居場所となっているだけではなく、大学の授業では得られないような多くの人との交流や自分たちの考えを共有できる場となっています。

助成金の多くは活動場所に出向くために必要な交通費として使わせていただきました。交通費は当団体の活動で最も多く使用される費目です。この助成金のおかげで、今年度も継続して様々な企画や支援に取り組むことができ、新たなニーズやボランティアの価値に気づくことができました。東日本大震災から今年で8 年が経過し、支援に行くボランティアが少なくなってきている現状において、今なお問題を抱える被災者に目を向けることができました。

私たちの活動は、寄附者のみなさまの温かいお気持ちによって成り立っております。心から感謝申し上げます。今後も引き続き、支援先の新たな声を聴きながら、ボランティア参加者にとっても価値ある活動を実施できる団体を目指していきます。

(令和元年11月 教育学部 宇津 敬祐)