実施体制

医学系研究科の実施体制

取組体制

  • 全教員に任期制を導入し、人事制度委員会による審査の上で再任の可否を決定しています。
  • 再任については、教授を除いた全教員に回数制限を設け、審査と有期再任を組み合わせたローリングテニュア制度で雇用されています。
  • 学内外での昇任を推奨し、テニュア獲得後の活動度の低下を回避しています。

若手人材育成策の理念・方針

医学研究は、従来の臨床や基礎の枠を越え、創薬や分子イメージングなどを巻き込んだ学際科学領域となりつつあります。したがって、既存の講座制や分野制にとらわれない、プロジェクトに対応したチームの一員としても活躍できるリーダーを育成する必要があります。

TT制を推進するための具体的方策

  • 若手研究者に独立モジュールとして自立的研究の機会を与えるとともに、研究科全体のプロジェクトにもチームの一員として参画してもらい、学際性を涵養し、次世代の医学研究教育のリーダーとして育成します。
  • テニュアトラック教員は国際公募で選考し、5年程度の研究期間を経て研究教育成果を評価し、優秀と認めたものに対しては再任回数の制限を設けないローリングテニュアのポストを与えます。

国際公募・選考・採用

  • 国際公募を行い、選考委員会にて選考します。
  • 選考委員会は関連領域の学内委員の他、学外委員1名を含めます。
  • 指導教員については推薦状は得ますが委員からは除外します。
  • 有力候補者については、関連領域研究者複数への意見聴取(ピアレビュー)を必ず実施します。これは、外国研究者も必ず含めます。

研究環境

  • 参加プロジェクトを担当する創生応用医学研究センターのコアセンター長あるいはプロジェクトリーダーがメンターとなり、教育研究について随時アドバイスします。
  • 若手研究者(講師あるいは准教授)に独立モジュールとして自立的研究の機会を与えるとともに、研究科全体のプロジェクト(がんエピゲノム、個別化医療、アカデミア発創薬など)にもチームの一員として参画してもらい、学際性を涵養し、次世代の医学研究教育のリーダーとして育成します。
  • スタートアップ資金(補助金+自己負担金)により自立的研究環境を整えます。
  • 専有的に使う研究室・実験室を確保します。

若手博士研究員のためのキャリア支援

テニュアトラック普及・定着事業では、テニュアトラック教員が、独立モジュールのリーダーとして自立的研究を行ううえで、テニュアトラック教員を支援する若手の博士研究員を配置する計画としています。当該若手の博士研究員の任期終了後のキャリアパス確保に向けたキャリア支援として、医学系研究科では、以下の活動を行っています。

  • アカデミア志望者への支援
  • 産業界志望者への支援
  • 技術習得および社会的ネットワーク形成の支援