小泉准教授はマヤ諸語の文処理過程について現地のガテマラ・マヤ言語アカデミーとの共同研究を主宰し、その成果は日本言語学会第143 回大会発表賞を授与され、国際的学術誌にも掲載されるなど、国内外で高い評価を得ている。 |
文学研究科 |
大河内教授は論文「『フランケンシュタイン』と言語的崇高」で平成23 年度日本英文学会優秀論文賞を受賞した。 |
行場教授は、平成23年度、「Visual phantom の研究」で第6回今井賞を、また、論文「臨場感の素朴な理解」で日本バーチャルリアリティ学会論文賞を受賞した。 |
平成21年度総長裁量経費を受けて開始した「東北大学における発達障害学生修学支援システムの構築」に継続的に取り組み、改訂版『発達障害学生とのかかわりガイドブック』を刊行した。 |
教育学研究科 |
グローバルCOEプログラム「グローバル時代の男女共同参画と多文化共生」による研究成果
同プログラムGEMCジャーナルの第6号(英文)、第7号(和文)が刊行され、さらに、プロジェクト研究成果シリーズとして、3冊の出版物、著者シリーズとして1冊が刊行された。 |
法学研究科 |
「東アジア長期持続的成長の経済システム科学研究拠点の形成と展開」の成果
戦略的研究として進めている「東アジア長期持続的成長の経済システム科学研究拠点の形成と展開」において、査読付国際学術雑誌論文10 篇、査読付国内雑誌論文5篇、著書9 冊の成果を挙げた。 |
経済学研究科 |
大型科研費
新学術領域研究の領域代表2 名、特別推進研究代表1 名、H24 年度は新学術領域研究の領域代表1名が加わり、理学分野での研究を先導している。 |
理学研究科 |
受賞、受章
紫綬褒章(平間正博教授)、キッピング賞(吉良満夫名誉教授)、Mineralogical Society of America Award(地学専攻・村上元彦准教授)をはじめ合計43件の受賞・受章があった。 |
論文引用ランキング
トムソン・ロイター社H24/4/17公表による論文引用数ランキング(2001‐2011年までの11年間の実績)において、理学研究科が中心部局となる物理学と化学の分野で、各々国内2位、6位、世界12位、20位という高位を引き続き維持している。 |
片桐教授らは、老化を抑え寿命を伸ばすマウスの作成に成功するとともに、動脈硬化の成因として、血管細胞内での小胞体ストレスの重要性を示した。これらの成果はCirculation (IF:14.7)に掲載され、各種メディアで報道された。 |
医学系研究科 |
山本教授は、京都大学・柳田教授、新医学領域創生分野・鈴木講師とともに、腎線維化と腎性貧血の原因の一つを発見し、J Clin Invest 誌 (IF: 13.0)に発表した。また、酸化ストレスに対する生体防御機構に関する一連の研究成果により、紫綬褒章、上原賞、Oxygen Club of California and Jarrow Formulas Health Sciences Prizeを受賞した。 |
出沢教授らは、成人ヒトの間葉系組織に見出された新たな多能性幹細胞Muse 細胞がiPS 細胞の元となっていることを発見し、その成果をProc Nat Acad Sci USA(IF:10)に発表した。この結果は、NHK、一般全国紙、医療系日本語雑誌などで紹介された。また、文部科学大臣表彰(科学技術部門)を受賞した。 |
Tohoku Journal of Experimental Medicine (TJEM)の刊行
わが国で最も歴史ある英文総合医学誌であり、日本学術振興会等の支援により毎月刊行されている。平成23年の投稿論文数は595編と、史上最多であり、うち494編が海外からの投稿である。IFは1.244、毎月約30,000件のアクセスがあり、毎月延べ10,000編の論文がダウンロードされている。このような国際医学雑誌を刊行している大学は国内では他に例がない。 |
文科省特別経費「生物-非生物インテリジェント・インターフェイスの創成事業」の獲得と推進
歯学の特質であるバイオマテリアルを用いた形態と機能の再建や創建を、バイオマテリアルと生体(ホストとパラサイト)との界面の制御からアプローチするという全く新しい研究事業である。 |
歯学研究科 |
災害科学研究の促進
東北大学災害科学国際研究所の災害医学研究部門に2 名の兼任教授を派遣し、災害時の身元確認のデータベース構築や、歯牙に蓄積された放射性物質の測定を継続的に実施した。 |
各種プロジェクト研究の推進
文部科学省最先端研究基盤事業「化合物ライブラリーを活用した創薬等先端研究・教育基盤事業の整備」、日本学術振興会最先端・次世代研究開発支援プログラム(2件)、2件のGCOE プログラム、文部科学省科学研究費補助金新学術領域 RNA 制御学(領域代表)のプロジェクト研究を推進している。 |
薬学研究科 |
上海交通大学の2011年大学ランキング
「工学・情報科学分野」で、24位という日本の大学では最高の評価を受けている。 |
工学研究科 |
文科省の大学発グリーンイノベーション創出事業の採択
「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス事業」に採択され、「スーパーバイオマス育種拠点」として参画し、CO2資源化分野をリードできる国際的イノベーター養成事業の整備を行った。 |
農学研究科 |
内閣府総合学術会議「最先端・次世代研究開発プログラム」の採択
「食中毒に関わる海洋天然物の生合成・蓄積・変換機構の解明と食品衛生へ応用」が採択された。 |
研究科重点プロジェクトの推進
研究科独自の学術振興施策として研究科重点プロジェクトを設定し、特任助教の配置や研究科長裁量経費による活動支援を行い、「生命情報ビックバン時代の生命情報科学研究の基盤構築」(学術振興会賞を受賞)と「多様なセンサー情報を融合した道路交通流のナウキャストとフォアキャスト」の2件を推進している。 |
情報科学研究科 |
レスキューロボットが福島第一原発への対応で使用されるなど、知能ロボットの開発で世界的に高い評価を得ている。H23 年度より工学研究科と共に極限ロボティクス国際研究センターを設立し、情報科学研究科が中心となって災害対策ロボティクスの研究を推進している。 |
特筆すべき論文成果
筆頭または責任著者として、Nature Cell Biol.、PNAS、J. Cell Biol.など、トップジャーナルに論文が多数発表された。 |
生命科学研究科 |
山口教授の論文が評価され平成23 年度JBSE Papers of the year award を受賞すると共に、Physical Review Letters 誌に掲載された微小循環における血流の解明研究成果は、医工学への応用が期待されている。 |
医工学研究科 |
佐藤教授の論文が2011 年Faculty of 1000,Cell Biology に選定され、高く評価されている。 |
Highly Cited Papers
東北大学の材料科学分野の被引用数合計は世界第5位にランク付けされており、そのHighly Cited Papersのうち62%を金研教員が占めている。同様に物理学分野の被引用数合計は世界第12位の高ランクを維持しており、そのHighly Cited Papersの30%が金研教員である。世界最先端の研究が「基礎」と「応用」を車の両輪として推進されている。 |
金属材料研究所 |
日本人脳MRI データベースを用いて、脳の発達と加齢に伴う脳容積の変化を明らかにし、Neurobiogogy of Aging 誌(IF:6.634)やNeuroImage 誌(IF:5.932)など合計8報を公表した。脳局所灰白質容積を指標として脳の巨視的、包括的ネッットワーク構造の解析を行い、Human Brain Mapping 誌(IF:5.107)およびPlos ONE 誌(IF:4.411)に公表した。 |
加齢医学研究所 |
東日本大震災時の医療実態をいち早くLancet 誌(IF:38.2)に報告した。心筋に蓄積するトランスサイレチンというアミロイド物質を、ヒトで非侵襲的に画像化することに成功し、Circulation 誌(IF:14.6)に報告した。アルツハイマー病の新たなバイオマーカーとして脳脊髄液からAβ38 を同定し、EMBOMolMed 誌(IF:10.3)に報告した。 |
脳萎縮と震災後に出現した心的外傷後ストレス障害(PTSD)症状の因果関係を検討し、Molecular Psychiatry 誌(IF:13.7)に報告した。アメリカ心身医学会Young ScholarAward(2012)、第11回日本トラウマティックストレス学会奨励賞(2012)を受賞した。若年健常者を対象とする処理速度課題の訓練を行わせる研究により、J Neurosci誌(IF:7.1)に報告した。大脳皮質聴覚野の各層の神経活動の働きを検討し、J Neurosci誌(IF:7.1)に報告した。自己と他者の関係が脳でどのように処理されているかを検討し、Neuroimage 誌(IF:5.9)に2論文として報告した。 |
電磁現象を用いた定量的非破壊検査法の高度化研究で渦電流探傷法に特化したきわめて高速な信号予測法の開発に成功し、「平成23 年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)」を受賞したほか、研究所の優れた業績に対して、多くの学会賞等が授与された。 |
流体科学研究所 |
共同利用・共同研究拠点「流体科学研究拠点」の活動
平成23 年度は、一般公募共同研究77 件(国内研究機関58 件、海外研究機関17 件、民間企業2件)実施し、369 名(うち外国人88 名)が参画した。国内研究者との共同研究のみならず、海外研究者との共同研究も積極的に推進しており、全体の39%にあたる30 件の国際共同研究を実施した。 |
情報通信分野における日本で唯一の国立大学附置研究所から全国共同利用・共同研究拠点へと発展して、周波数資源の開拓と情報通信の高度化、人間性豊かなコミュニケーションの実現を目指し、最先端研究開発支援プログラム1件、最先端・次世代研究開発支援プログラム1件、科研費特別推進研究2件、科研費基盤研究(S)2件、JST-CREST3件の大型研究プロジェクトを中心として、材料・デバイス・伝送・ソフトウェアまで一貫してハードとソフトの革新・融合による次世代情報通信システムの実現に向けた研究開発を推進し、各研究室が多大な成果をあげている。 |
電気通信研究所 |
2012年8月のESI(2002年1月~2012年4月出版論文が対象)において、東北大学は世界ランキング第12位(東大:3位に次ぎ国内第2位)であり、review論文を除いた東北大被引用数トップ100論文中に通研関連該当論文は9件含まれており、その被引用数合計1538は、本学総被引用数19495の8.3%である。 |
トムソン・ロイター引用栄誉賞、日本ソフトウェア科学会から基礎研究賞、応用物理学会業績賞、IEEE特別感謝状などを代表として合計44件の受賞があり、国内外から研究業績が高く評価されている。 |
社会的要請に機敏に応えるために組織された研究センターと、物質創製開発や物性測定など基盤的な研究を行う研究部門との連携により、多くの優れた研究成果を挙げている。平成24年度には、窒化物ナノ・エレクトロニクス材料研究センターを新機能無機物質探索研究センターに改組している。これらの取り組みにより、 JST先端的低炭素化技術開発新規開発課題探索、科研費新学術領域研究において大型の競争的資金の獲得に至っている。 |
多元物質科学研究所 |
文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)をはじめとして、数多くの学協会・財団等から33件の受賞があった。 |
地球温暖化がシベリアの地域社会にもたらす影響分析研究の中間成果およびシベリア人類学関連共同研究の成果として3冊の図書刊行がなされ、そのうち一冊が大同生命地域研究奨励賞を受賞した。 |
東北アジア研究センター |
東北大学機関リポジトリ(TOUR)への学内研究成果の登録件数4万件以上、貴重資料の登録件数1万6千以上となり、登録件数全国第5 位、ダウンロード件数全国第2 位と高水準を達成している。 |
附属図書館 |
新しい貪食細胞特異的なドラッグデリバリーシステムの開発に成功した。(Journal of controlled releaseに掲載) |
大学病院 |
東日本大震災後の被災地巡回診療に同行した学生が被災地の地域医療に目を向けるようになったかを検討した研究の成果を、「医学教育」誌に投稿し受理された。また、東日本大震災後の被災地における実習が学生と研修医に与える影響を検討した研究については、日本医学教育学会及び臨床研修研究会において、日本全国から集まった大学病院および臨床研修病院の研修担当者に情報発信をすることができた。 |
カムランドでのニュートリノ観測によるニュートリノの第3の振動および地球形成時の原始の熱に関する成果に加えて、第3 のニュートリノ振動を探索するダブルショー実験をスタートさせ最後の混合角の測定に成功した。 |
ニュートリノ科学研究センター |
新プロジェクト(カムランド禅)をスタートさせ、開始後約4ヶ月で世界最高感度を達成した。 |
「大学における発達障害学生の就学支援体制構築に関する研究」を実施し、ガイドブックの作成を行った。 |
高等教育開発推進センター |
植物園は、絶滅危惧種の生物学的保全に関する研究を行うとともに、立地およびスペース上の利点を生かして、絶滅危機植物の生育地外保護を実際に進めている。 |
学術資源研究公開センター |
ISIの論文被引用数等から判断して、半導体、材料科学、生命科学分野では研究成果が高く評価されている。また、公募研究を多数実施し、その成果が国際学会や日本物理学会での受賞につながっている。 |
学際科学国際高等研究センター |
総務省「ICT グリーンイノベーション推進事業(PREDICT)」として採択された委託研究「情報システムの省電力化を実現する次世代ネットワーク管理技術の研究開発」を実施している。 |
サイバーサイエンスセンター |