独自企画、あるいは他部局や県、市町村と共催で、以下のような市民向け講演会や講座を実施し、多くの参加者を得た。①有備館講座第8期「学問の楽しさ」
②齋理蔵の講座第2期 ③植物園と共催で市民オープンキャンパス「紅葉の賀」 ④みやぎ県民大学大学・東北大学文学研究科県民講座「人間理解の方法論:文・史・哲・心、それぞれの流儀」 ⑤東北文化シンポジウム「死を見つめる心:現代東北の葬送文化」 |
文学研究科 |
宮城県及び仙台市教育委員会と協定を結び、他学部の学生も含めた「学校ボランティア」を組織し、各小中高等学校に派遣した。その功績に対して仙台市教育委員会より表彰をうけた。 |
教育学研究科 |
東北六県及び新潟県の幼小中高教員を対象とした第45回「教育指導者講座」を実施し、受講者より高い評価をうけた(2009年8月)。 |
公共政策ワークショップの政策提言: 公共政策大学院の授業科目「公共政策ワークショップ」では、自治体等の抱える課題に対する政策提言を取りまとめ、地域社会に還元している。平成21年度には、宮城県および七ヶ宿町ならびに大崎市をプロジェクト提携機関として政策提言を行った。 |
法学研究科 |
法学部学生の自主団体であり、法学研究科および法学部同窓会が積極的にバックアップしている東北大学無料法律相談所及び東北大学法学部模擬裁判実行委員会は、学外の一般市民を対象とする法律相談及び裁判劇の制作・講演を通じて、多大な社会貢献を果たしている。 |
地域イノベーション研究センターは、財団法人東北産業活性化センターと連携して、経済学研究科の教員が東北地域の7県を巡回しながら、中小企業経営および地域活性化に関する無料公開講座を提供する「イノベーション・カレッジ」を実施しているが、2009年度には福島県(9月5日、コラッセふくしま、52名受講)、宮城県(9月12日、仙台国際センター、134名受講)、山形県(9月19日、秋田県総合保健センター、35名受講)を開催した。 |
経済学研究科 |
国際リニアコライダー(ILC)に関する岩手県との共同研究: ILCの候補地である北上山地の調査研究を、本学と岩手県との共同プロジェクトとして立ち上げるべく、本部局が中心となって準備したもので、平成22-23年度に実施される。この内容はメディアでも度々取り上げられている。(平成22年2月16日河北新報、4月14日岩手日報など多数) |
理学研究科 |
2009-2010年の新型インフルエンザの世界的流行に際し、微生物学分野・押谷教授らは、世界保健機関(WHO)の要請に基づき、WHOおよび各国の新型インフルエンザ対策に助言・支援を行い、また、国内のテレビや新聞などを通して啓発活動を行った。
また、感染制御・検査診断学分野の賀来教授は、今回の新型インフルエンザ対策において画期的なものとして全国から注目を集めた「仙台方式」の実現にあたって中心的役割を果たした。 |
医学系研究科 |
(社)東北経済連合会、宮城県、仙台市、東北大学の産・官・官・学の4者が協力し、地域における科学技術の振興、研究開発プロジェクトや研究開発型企業の誘致、中小・ベンチャー企業の育成支援などを積極的に進めることを目的として、「東北先進医療研究開発連携拠点(TAMRIC)」を創設した。 |
東北地方全体で進行する「医師不足」の中で地域医療のレベルを維持するため、東北地方の各地域で基幹的な役割を果たしている医療機関に対して、本研究科の医師を週1回などの頻度で定期的に派遣している。平成21年度の医師派遣数は、延べ46,894名であった。 |
地域歯科保健推進室を設置、宮城県、仙台市ならびに地域歯科医師会と口腔保健推進にかかる連携を推進。東北大学歯学会、研究科主催のフォーラム開催などの学術連携を推進した。 |
歯学研究科 |
初心者のためのインプラント治療セミナー、歯学研究科がん口腔ケア特別研修、第4回東北大学乳幼児歯科保健従事者研修(宮城県から委託)、サイエンス・パートナーシップ・プログラム事業教員研修等の専門職向けの公開講座や講習会を開催するとともに、中学生大学探検、みやぎ県民大学、東北大学出前授業、仙台市歯と口の健康つくり市民の集い公開講座等、一般市民向けの講座等を開催した。 |
附属薬用植物園は一般市民に開放しており、薬用植物や有毒植物の知識の普及・啓蒙に努めた。さらに、宮城県と宮城県薬剤師の協力のもとに設置された「日本薬用植物友の会」が主催する植物観察会や講演会活動を全面的に援助し、友の会会報の編集でも中心的役割を果たした。加えて、「生薬・漢方薬認定薬剤師のための薬用植物園実習」を2回実施した。 |
薬学研究科 |
災害制御研究センターでは、市内公開講座として「チャレンジ防災講座」(年5回程度)を主催し、最新の研究テーマの話題提供や議論の場として、さらには、行政・市民・専門化の交流の場としても高い評価を受けている。 |
工学研究科 |
情報知能システム総合学科では年少期から科学的な探求の面白さを実感させることを目的として、市内および近郊の大学・高専と協力して主に宮城県内の中学生を対象に平成6年から毎年夏休みの期間に「光とエレクトロニクス」をテーマとして「たのしいサイエンス・サマースクール」を開催し、これまで約650名が参加している。 |
フィールド科学を実際に体験できる地域開放事業や、高校生対象の臨海実習・小学生対象の総合学習や海洋講座、カルチャー講座・みやぎ県民大学・公開講座・講演等、小中高校との連携による出前授業や部局への受入等、地域社会に多大な貢献をしている。 |
農学研究科 |
研究科主催(環境省、経産省、宮城県、仙台市、日本自動車工業会等後援)で「第2回アジア自動車環境フォーラム」を11月13日~14日に開催した。本フォーラムには世界11ヶ国約380名が参加し、その顔ぶれも関係省庁、各自治体、大学等研究機関、自動車・廃棄物関連企業・事業者、NPO・NGO関係者等多彩なものであった。 |
国際文化研究科 |
5年間継続をした研究科重点研究プロジェクト「安心安全社会構築のための横断型情報科学研究」において「仙台市における防災意識の社会調査」を行い、最終の報告書を作成した。
同プロジェクトでは、さらに、レスキューロボットを開発するとともに、消防との意見交換・訓練参加、国際緊急援助隊の訓練への参加などの社会貢献活動を行っている。 |
情報科学研究科 |
本研究科で研究開発された技術は数多く製品化に結びついている。これらのICT技術開拓の実績が評価され、仙台市と工学研究科・情報科学研究科等との間で情報知能システム研究(IIS)センターが平成22年2月16日に設立された。 |
H21年度からJST委託事業「科学者の卵」養成講座の世話部局として、実施・運営にあたっている。H21年度は、全国から高校生418名が応募し、選抜した高校生100名に対する講義、実習ならびに発展的研究指導を行い、好評のなかで初年度を終了した。 |
生命科学研究科 |
浅虫海洋生物学センターでは、他大学や高校などに対して、海産生物研究材料を供給し、全国の海洋生物学の教育・研究に貢献している(H21年度:供給機関91機関、供給数22,131件)。 |
仙台市と地域の環境問題に関する共通認識に立ち、環境、廃棄物、エネルギーに関する研究、教育、技術及び施策を進めるとともに、環境関連産業の育成及び振興に寄与するよう、「本研究科と仙台市との連携と協力に関する協定」を締結し、定期的な情報・意見交換会の開催、地域連携環境教育・研究センターの設立などを行った。 |
環境科学研究科 |
宮城県、仙台市、東北経済連合会と本研究科の連携による地域連携環境教育・研究センターを設立し、産官学連携の活動を開始した。さらに、地域連携センターが協力して、SENDAI光のページェントで「エコ発電が未来をかえる夢プロジェクト みんなで灯そうエコページェント」をテーマとして環境エネルギーに関する広報と啓蒙活動を実施した。 |
山口教授が主任研究者をつとめる科学技術振興調整費(新興人材養成プログラム)医療工学技術者創成のための再教育システム(REDEEM)では、その5年計画の最終年度を目標を達成して終了し、引き続き平成21年度からは、自立した教育プログラムとして医工学研究科も共催する第2期REDEEM
を開始し、45名の受講者中、27名が規定の課程を終了して修了証を授与された。 |
医工学研究科 |
教育情報学研究の成果を還元し多数の民間団体への貢献を実施: 若手研究者育成OJTコーチング実践セミナー講師、日本サッカー協会公認A級コーチ養成講習会講師等、多数。 |
教育情報学研究部 |
附属研究施設大阪センターによる研究成果の社会還元/実用化: 産学連携活動やものづくり教育等を通じて、特に関西圏の金属系産業界の支援と人材育成に関して精力的に活動を行った。 |
金属材料研究所 |
みやぎ県民大学学校等開放講座の開催: 宮城県からの委託を受け公開講座を開催し、延べ83名の参加者を得た。「地球にやさしいエネルギーとエコ材料」をテーマに、10代から80代までの幅広い世代の受講者層となり、生涯学習の一環、多様な意見の交換の場として機能したといえる。 |
片平まつり2009年プレイベントとして、「愉(たの)しく老いるー高齢者が元気に暮らせる社会を目指して」と題して、第1回市民公開講座を開催し、また、片平まつりの一環として、加齢研を一般公開した。「スマート・エイジング―健やかに育ち、賢く老いる―」をキャッチフレーズに、17部門の展示と9部門の公開実験が行われた。宮城県内の中学・高校生が多数参加し、総数1029名とこれまでの最高を記録し盛況であった。 |
加齢医学研究所 |
加齢研と仙台市教育委員会は平成22年2月、組織的連携を通じて双方の教育と研究の充実と発展に資することを目的とした「東北大学加齢医学研究所と仙台市教育委員会との連携協力に関する協定」を締結した。 |
老年医学研究分野・荒井啓行教授が開発した脳アミロイド・イメージングは、アルツハイマー病診療の未来像を大きく変えるものとして、平成21年文藝春秋冬季号「健康への道」で取り上げられた。また、平成22年7月17日、東北大学病院の市民公開医学講座「身近な肺の病気からあなたを守る」にて近藤丘教授、渡邊彰教授が、10月には、「認知症-正しい理解と最新医療-」のタイトルで荒井啓行教授が講演を行うなど、研究成果の社会還元を図っている。 |
一般市民を対象とした公開講座「みやぎ県民大学大学開放講座」を平成17年度から開講しており、平成21年度は計5回にわたり「ながれ」をテーマに5人の講師が講演を行った。また、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールによる群馬県立高崎高校での出張講演会や、東北大学サイエンスカフェにおける講演、工学研究科と共同しての社会人のリカレント教育を目的とした公開講座(一般対象、有料)の実施など市民向けの教育活動に積極的に取り組んでいる。 |
流体科学研究所 |
東北大学 電気・情報 東京フォーラム2009を開催: 内閣府、総務省、文部科学省の後援を得て、「脳の科学と情報通信」を基調テーマに、工学研究科、情報科学研究科と連携して学術総合センターで開催した。一般及び産学官関係機関から約300名の参加があり成功裏に終了した。 |
電気通信研究所 |
国際標準化活動
-ミリ波標準化活動において、IEEE802.15.3c ミリ波パーソナルエリア無線の国際標準化に成功。本標準化は、日本の機関が代表して仕様を最初から最後まで取りまとめたIEEE802標準の最初の例である。
-IEEE802.20(モバイル・ブロードバンド・ワイヤレス・アクセス)の 国際標準化に対して、標準化メンバーとして仕様案策定に貢献。
-次世代ユビキタスネットワークの監視・管理基盤技術「NEMO MIB (Network Mobility Management Information Base)」がインターネット国際標準化組織(IETF)の認定を受け、同技術を国際標準規格とすることに成功。 |
岩崎俊一名誉教授、中村慶久名誉教授、村岡裕明教授らによるハードディスク装置における2005年よりの垂直磁気記録方式の実用・商用化によって、平成21年度には年間6億台と言われる世界のハードディスク装置の生産のほぼ100
%を垂直磁気記録方式に置き換えた。 |
多元研技術室(機械工場)では、中学生を対象とした3日間の職場体験を実施し、3校から15名が参加した。また、10名の中学生が職場見学に訪れた。さらに、宮城県とみやぎ工業会の連携によるものづくり人材育成プログラム「クラフトマン21」に協力、現場実習を実施し、工業高校生3名を受け入れた。 |
多元物質科学研究所 |
一般市民を対象とする宮城県教育委員会主催「みやぎ県民大学開放講座」を毎年継続して開講している。平成21年度は「電子が決めるモノの性質:見えない電子の世界を見る」のテーマで計4回の講座を実施、受講者は31名であった。また、平成21年7月、小中学生を対象とする仙台市教育委員会主催の「夏休み大学探検」を3テーマで実施し、計41名の参加があった。さらに、小学校、高校への出前授業を実施した。 |
地域防災への貢献: 「歴史資料保全のための地域連携研究ユニット」では、宮城県北部地震によって被害を受けた文化財の救済活動を契機として設立されたNPO法人宮城歴史資料保全ネットワーク等と連携して、全国的にも注目される鎌倉時代末から戦国時代にかけての古文書約40点を発見した。また、平川教授を代表とする東北大学防災科学研究拠点のプロジェクトが文科省概算要求の特別経費として採択され、平成22年度から5か年事業として実施されることになった。 |
東北アジア研究センター |
佐藤教授は2009年4月よりカンボジアにおいて地雷検知器ALISの現地試験を開始し、実地雷原において40個以上の実地雷を検知する実績をあげた。また、岩手・宮城内陸地震で行方不明となっている車両の捜索を、栗原市からの依頼によって実施した。 |
江戸学の宝庫である本学のコレクション「狩野文庫」の資料を中心とした企画展「江戸のサイエンス~あたたかな科学が生まれた頃~」を開催し、1,000名を超える入場者があった。また、東北大学名誉教授吉田忠氏による講演会「科学の劇場~科学と見世物の間~」、仙台郷土研究会理事の黒須潔氏による講演会「仙台藩の天文史~戸板保佑と幻の西洋暦~」を開催し、合わせて109名の参加者があった。 |
附属図書館 |
「東北大学和算ポータル」が、附属図書館が所蔵する日本有数の和算関係資料を電子化し全文画像をウェブ上に公開することで資料に親しむ機会を提供するとともに和算の研究に大きく貢献していることを認められ、2010年日本数学会出版賞を受賞した。 |
宮城県、仙台市からの強い要望に基づき、平成18年10月に高度救命救急センターを東病棟1階に設置した。他の救命救急医療機関と連携をとりつつ診療機能を分担しながら、先進的高度救命救急医療を実践し、宮城県における救急医療体制の構築に貢献した。また、救急専門医を養成するための救急医療・救急医学研鑽の場を構築した。 |
大学病院 |
「病・病」、「病・診」連携強化に向けた取り組みとして、平成16年度に院内施設として地域医療連携センターを設置した。他の医療機関からの患者の紹介をスムースにするための予約システムの運用、退院への早期支援等、適切な医療を提供するために院内及び院外の関係機関等との密接かつ効果的な連携関係を構築し、地域医療に貢献した。 |
感染管理室では、医学系研究科 感染制御・検査診断学分野とともに、宮城県・仙台市に対して今回のパンデミックインフルエンザの画期的な対応として全国的にも注目をあつめた“仙台方式”実現を含む施策助言を始めとする感染対策支援や、WHOへの専門家派遣を行った。 |
FD・SDの中核拠点として教育関係共同利用拠点認定を受け、東北地域高等教育コンソーシアム会議、拠点発足シンポジウム開催等を通して、各大学の教育力向上に寄与する中軸的な拠点センターとしての活動を開始した。 |
高等教育開発推進センター |
総合学術博物館では、仙台市博物館連携ネットワークSMMA(センダイ、ミヤギ、ミュジーアム、アライアンス)に参画し、共通ホームページの立ち上げの協力、クロストークへ参加した。 |
学術資源研究公開センター |
植物園主催、仙台植樹の会共催、 日本植物園協会後援で「5月4日は植物園の日、ふるさとの植物を守ろう」というイベントを行った。入園者は1216名で、植物園の公開促進、地域教育・文化への貢献、地域住民と一体感のある大学づくりへの貢献につながった。 |
「平成21年度情報教育研究集会」の開催: 教育情報基盤センターが組織委員会の中心として、東北大学主催、文部科学省後援で開催されたもので、国公私立の大学、短大、高専で情報教育と教育の情報化を担当する教員を対象として毎年開催されている。今年度は418名の参加者を得て、108件の一般講演と28件のポスター発表があった。 |
教育情報基盤センター |
大学の社会貢献が重視されるようになったため、市民団体や高等学校などからの見学希望者を積極的に受け入れるための体制作りの一環として、「県民大学・開放講座実行小委員会」、「パンフレット編集小委員会」などを新たに編成して、社会貢献事業のさらなる活発化にむけて努力している。 |
サイクロトロン・RIセンター |
経済産業省及びNEDO事業の管理法人業務を全国の大学に先駆けて受託し、大学研究シーズを新産業へ展開する積極的な大学の地域貢献システムを開発・推進している。また、総務省(NICT)から連携大学として全国4大学の一つとして選ばれ、情報通信系研究公募事業の一部を受託し、東北地域担当としてベンチャー・中小企業等の育成活動を実施している。 |
未来科学技術共同研究センター |
吉澤教授がコーディネータとして、また、曽根教授が創始時からのWGメンバーとして「東北大学サイエンスカフェ」を主催し、東北大学の研究成果を一般市民にわかりやすく紹介するとともに、東北大学の知名度向上に貢献している。また、年に1度、工学技術や情報技術に興味を持っていただくことを目的として、中学生を対象にCG講座を開催している。 |
サイバーサイエンスセンター |
本館1階に大型計算機センターで使用したコンピュータを中心にわかりやすく展示・一般公開している活動が評価され、情報処理学会より、全国共同利用型情報基盤センターとして初めて、分散コンピュータ博物館に認定され、披露式を行った。 |