寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2025/08/02 21:28

教員免許取得に係る科目等履修生制度について

【理学研究科 大学院(修士・前期)】

東北大学には、科目等履修生制度があります。科目等履修生制度は、生涯学習の推進を図ることを目的として、社会人等に対して学修機会を拡大する観点から設けられた制度です。卒業後の教員免許の(追加)取得など、さまざまな目的での活用が想定されます。

教育職員免許法施行規則によれば、中学校理科の免許状を取得するためには、「物理学実験・化学実験・生物学実験・地学実験」のうち、物理学、化学、生物学、地学のそれぞれの分野の実験を、各1単位ずつ履修することが必要です。しかし、理学部の場合は、履修できる科目は、「講義」のみに限定されており、卒業後に免許状を取得する際の大きな障壁となっています。他大学の科目等履修生制度を参照しても、「物理学実験・化学実験・生物学実験・地学実験」の履修条件として、当該大学の出身者であることを求める大学がほとんどで、卒業後の免許状取得は非常に困難であり、生涯学習の理念に反します。

「教育実習」及び「教職実践演習」は、講義ではありませんが、本学出身者は科目等履修生制度での履修が認められています。「物理学実験・化学実験・生物学実験・地学実験」も同様に、本学出身者の科目等履修生制度での履修を認めることを要望します。

回答日時:2025/09/03 15:58

回答

【理学部・理学研究科教務課学部教務係より】

 本学では、東北大学学部通則第36条において、「各学部の授業科目中、1科目又は数科目を選んで、履修を志願する者があるときは、各学部又は学務審議会において、学生の履修に妨げのない場合に限り、選考の上、科目等履修生として入学を許可することがある。」と定められています。
 この規定を基に、理学部・理学研究科では、正規の課程の学生の履修に支障のない範囲として、科目等履修生が履修できる科目を講義科目のみに限定しており、専門教育科目の演習科目、実験科目及び実習科目は、正規の課程の学生の履修に支障のない範囲を超えるため、科目等履修生の履修対象外の科目としていますので、ご了承願います。
 なお、理学研究科の大学院生であれば、科目等履修生ではなく、大学院生の身分で教育職員免許法施行規則の「物理学実験・化学実験・生物学実験・地学実験」に対応する理学部の実験科目を履修することが可能ですので、ご検討ください。

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